...することって、to V とVingとありますが、何が違うの?
T先生:いい質問だ。次をみよう。どっちだろう。
My dream is ( to be / being ) a doctor.
僕の夢は医者になることだ。
Sくん:うーん。to be?
T先生:じゃ、次は?
My hobby is ( taking photoes / to take photoes).
僕の趣味は写真を撮ることだ。
Sくん:うーん。taking photoes?
T先生:両方正解!
Sくん:でもなんでそうなるか全くわかりません。
未来のニュアンスのto V
T先生:to V....(不定詞)は未来のニュアンスを持つんだ。もともと to不定詞は、前置詞のtoからできたものだ。「....の方向に向かう」→「これからすることになる」というニュアンスさ。
Sくん:あ、そうか。「私の夢は、....だ」なら、「これからする・なる」と未来的なニュアンス。 My dream is to be a doctor. だ。
T先生:正解。もちろん不定詞の意味はそれだけじゃないけど、根本的には「未来のニュアンスを含む」と覚えていいんだ。
すでにしていることのニュアンスの Ving...
Sくん:じゃ、動詞のVing形はどうです?
T先生:動詞のVing形(動名詞)はね、「すでにしていること」なんだよ。だから「今」と「過去」と相性がいい。
Sくん:なるほど。じゃ、My hobby is...「僕の趣味は....」の続きは?
T先生:趣味は今までさんざんやってきたことだろ。だから「今」とか「過去」のニュアンスを持つVing形と相性がいいんだ。My hobby is taking photoes. 「僕の趣味は写真を撮ることだ」がいいね。
Sくん:そうだったのか。今まで、「....すること」ってなんとなくしか判断してませんでした。
練習問題
My dream is ( to travel abroad / traveling abroad )some day. 私の夢は=いつか海外旅行することだ。
My hobby is ( to take photoes / taking pohotoes ). 私の趣味は=写真を撮ることだ。
解答: to travel abroad これからしようとすることだから to V / taking photoes すでにしていること Ving...
「サッカーをすることは楽しい」「僕はサッカーをすることが好き」はどう言う?
Sくん:じゃ「サッカーをすることは楽しい」はなんて言いますか。
T先生:Playing soccer is a lot of fun. でいい。「....すること」が文頭に来るときVing動名詞を使うのが主流だ。覚えておこう。
Sくん:じゃ、「僕はサッカーをすることが好きだ。」は I like to play soccer. ? I like playing soccer . ?ですか。
T先生:likeの後ろは to play....でも playing...でもどっちでもいいんだ。ネイティブの先生もそう言う。でも若干違いがある。
Sくん:それ知りたいです。笑。たとえばどんな時使います?
T先生:Vingは体験の強調。to Vは好みの傾向だね。たとえばサッカー部員は毎日練習してるだろ。I like playing soccer.と言う可能性が高いね。サッカーをいきいきプレイしてる自分の姿、体験を頭に思い描いて言っている感じ。一方、I like to play soccer.は、自分の好みの傾向を述べているんだ。僕の好みは、サッカーをすること(に向かっている)なんだ。という感じだ。好きな方を使えばいいよ。
練習問題
それをしているのが好き(体験) I like(watching animes / to watch animes ).
それに(好みが向かっている) I like ( playing video games / to play video games ).
解答:(体験)watching animes (好み) to play video games
*ただし非常に微妙な違いであることを理解しましょう。日常ではどちらでも構いません。
decideの後ろは to V....ですか Vingですか。 enjoyの後ろは to V...ですか、Vingですか。
Sくん:動詞の後ろにto VやVingが続くことがありますけど区別を教えてください。
T先生:Ok. まず、必ず目的語の位置で不定詞を使う動詞ね。こいつらは全員「未来のニュアンス 」を持つんだ。
decide (これから...しようと決める) to.....
plan (これから...しようと計画する)to....
promise (これから....するよと約束する)to....
hope (これから....したいと望む)to....
want (これから...したいと望む)to....
Sくん:なるほど、全部、「これからすること」のニュアンスですね。
T先生:一方、目的語の位置でVing...を使う動詞もある。こいつらは、次のようなニュアンスの時使う。
◉もうすでにしていること。
enjoy Ving....
practice Ving..
もうすでにしていることしか楽しめないし、練習って具体的にしているものだ。enjoyやpracticeはVingと結びつく。
◉停止、延期系の動詞の後。
stop Ving...,
finish Ving....,
give up Ving... ,
put off Ving....
avoid Ving...
今までやってきたことをstopやめたり、やってきたことをfinish終えたり、やってきたことを事情があってgive up諦めるんだ。また、具体的に準備していることについて、途中でput off 延期したりする。今までの経験から...することをavoid避けたりもする。
◉具体的にその行為を思い描けるとき
Do you mind Ving...? いやですか Vすることが?
たとえば、窓際にいる人に向かって、「窓開けてもらえますか」と言うなら Do you mind opening the window? と言う。今窓を開けてないけど、「窓を開けてる様子」が頭に強く浮かぶね。
練習問題